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今、「工業」×「旅」がアツい!?

さて、間が空いてしまいました本HPの旅コラムですが、今日の話題は「工業」×「旅」がテーマです。
一番身近な「工業」×「旅」ですぐに頭に浮かぶのはやはり工場見学。
これから夏休みを迎えると家族旅行の一環として行事に盛り込んでいるファミリーは多いようです。

●ユニークな工場見学いろいろ
各社企業イメージ改善や商品アピールも含めて力を入れている工場見学。
定番は試飲コーナーも人気の醸造所見学。
先年のNHK朝ドラ「マッサン」で有名になった、ニッカウイスキー余市蒸留所(余市町)では工場設立当時の設備見学に合わせて、竹鶴政孝とリタが暮らした旧竹鶴邸も見ることができます。
銘酒の余韻に浸りながら、ドラマの感動もどうぞ。
また期間限定ですが人生の節目に自分でウイスキーを仕込める「マイウイスキー体験」もあります。気になる方はお問い合わせください。

ニッカウヰスキー余市蒸留所

また、ユニークな工場見学では茨城県大洗町のめんたいパーク。
辛子明太子といえば九州が有名ですが、ここは九州大手の明太子製造「かねふく」の工場。
ここでは明太子の製造工程を見学できると同時に、明太子の材料や歴史についても学べる「明太子のテーマパーク」です。
ここでの試食は、やっぱり明太子!明太子
好きには堪らないスポットです。

大洗めんたいパーク(写真:公式HPより)

●渋い工場に女子が押し寄せる?
岐阜県関市といえば言わずと知れた刃物の町。
ここには昔から日本刀の鍛錬をしてきた刀鍛冶が集まっており、現在も刃物の製造を行っています。これまでも関鍛冶伝承館で鎌倉時代から伝わる鍛冶の技術披露の一環として、日本刀鍛錬の特別公開を定期的を行っていたのですが、ここに近年なぜか刃物とは無関係な若い女性が詰めかけているとのことです。

それは「刀剣女子」。
ブラウザゲーム「刀剣乱舞(とうらぶ)」が爆発的人気となり、キャラクターに擬せられた実物の刀剣を見ようと各地の博物館やゆかりの刀鍛冶へファンが殺到する事態に。
東京・渋谷の刀剣博物館でも初心者向け講座が募集開始からすぐに満席となる事態となっています。

関の刃物イメージ

●「工業」×「旅」=きらめくアート?
同じく「工業」×「旅」で注目されているのが全国で企画されている「夜景鑑賞」。

夜も煌々とライトに照らされながら稼働し続ける工場を「アート」として紹介した写真集が人気となり、船を使って海上から海沿いの工業地帯の夜景を鑑賞するツアーが各地で開催。
東日本では、京浜運河沿いの工業地帯、千葉よりの京葉工業地帯、西日本では山口県宇部市、下関市などのツアーが人気です。

●「工業」×「旅」は新しい旅の始まり
近年JR各社の中で、JR九州の「ななつぼし」に代表される豪華寝台列車が人気ですが、この春JR東日本が運行を始めた「トランスイート四季島」もその一つ。
その「トランスイート四季島」の見学コースに新潟・燕市の銅器製造メーカー「玉川堂」が選ばれました。ここは「鎚起(ついき)銅器」と言われ職人が一枚の銅板からコツコツと金槌で叩いて成型する銅器で有名。

ある意味「究極の工場」です。

ここに「ものづくり」の原点を見学に訪れる観光客も数年前から増えてきており、2012年に年間700人程度だった見学者は2013年には約3倍の2000人に。近年は海外からの観光客も少なくない、ということです。
2016年に創業200年を数えた玉川堂。
2014年にニューヨークでのイベントを成功させて以来、海外への展開も積極的に考えています。
日本のものづくりから始まる旅はこれからもますます広がっていきそうです。

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