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旅の記事一覧

姫路(なかはりま)動画撮影

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なかはりまは、姫路を含んだ北側のエリア。そこの動画の撮影のお仕事で

合計9日間にわたって撮影に行きました。

今回は書写山圓教寺。ウィキによると。。。

西国三十三所のうち最大規模の寺院で、「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格は高く、中世には、比叡山大山とともに天台宗の三大道場と称された巨刹である[4]。京都から遠い土地にありながら、皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇法皇も多かった。

と、たいへん由緒正しい場所。

だが関東まで情報が流れていない。。。私は大阪出身ですがそれでも初めて知りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

姫路から約20分。ロープウェイで数分上がって行くと厳かな雰囲気の山の中。

紅葉はライトアップもあり非常に混雑するよう。

そしてここは

トム・クルーズや渡辺謙さんが撮影で訪れた場所。

また、大河ドラマ「黒田官兵衛」の撮影地でもある。上は実際の撮影場所(中庭部分)

こころなしかそのオーラを感じる。下の廊下もなんだかひんやりとオーラが。まさか別の霊気か。。。。(汗)

写真では、iPhone様が勝手に明るくしてくれていますが実際は暗くひっそりしています。

とこんな感じで撮影しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書写山圓教寺の前では、ノルウェイの森の撮影地の すすき の名地 砥峰(とのみね)高原にも行きました

砥峰高原のすすき。見頃は10月20日頃から11月5日頃かと思います。

観光客用休憩ロッジもありそこでご飯も食べられます。カレー、コロッケ、おにぎり、おそば、比較的美味しいです。

すすきは下の写真のように高原の中を散策できるようになっています。この中で、平清盛、ノルウェイの森、黒田官兵衛が撮影されたようです。

残念ながら私はどれも見ていないので感動がありませんでしたが。。けど天気がよくきれいでした。

漫画で出てくるような看板

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山陽電鉄の東二見降りて1分ほどで見かけた看板です。

ここはもとは漁師町で栄え、今は1日4000人乗降客があります。

駅降りると閑散としてますが、山陽電鉄の二見車両基地もあり団地もたくさんありました。

ふと路地に入ると寂れた感があり、そこで見つけたつぶれたスナックの看板。

なんかぶらんぶらんして今にも落ちそうな絶妙な角度。

あー落ちる、落ちる、落ちる、、、落ちんのかいっ!

みたいな。

 

漫画で描くつぶれたスナックだとこうなるんだろうなと、絶妙な角度に思わず一枚。

 

 

 

 

大阪でみつけたラーメン屋

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大阪事務所出張中の大阪第四ビルあたりで見つけた地下街のラーメン屋。。

アイキャッチがすげー。

なんやろうかとつい見てしまう。

これを取り入れた店主もすげー。

素直にそう思いました。ちなみにメニューはこちら。

え?博多ラーメン??

けどそこは大阪「虎」。

でもジロー。。みたいな。。

んー。。大阪らしい。。

今度食べてみます

#ジミ飯拡大中

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インスタ映えが言われて久しい昨今、対抗するハッシュタグとして「#ジミ飯」が上がっているようです。郊外の名もないレストランで地味においしいものを紹介する、という流れらしいのですが、実際見てみるとむしろ「インスタ映え」する写真も多いです。
先日私が投稿した熊本県小国町の「岡本豆腐店」にも熊本の某電力会社から「イイネ」が付いていましたし、そういう「店のメニュー」で繋がる人の関連性というのもなかなかに楽しいです。リア充アピールよりもっと情報提供に沿ったラインで、インスタも発展していけるのでは、と思います。

のんき 天ヶ瀬駅おりてすぐ。のんきはちゃんぽんが一押し

 

福岡 春吉の柳橋連合市場前

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たまたま1本早い電車に間に合った時、西鉄薬院駅から博多まで住吉通りを歩いていますが、春吉の柳橋連合市場前を通ります。

築地も銀座にそれなり近いですが、ここまで都心に(今問題の開放型の)魚市場があるのは珍しいんでは?と思います。

かなり店舗数は減った感じがしますが(一部再開発中で、すしざんまいとか来るのでは?と思いますが)お店の活況は昔のままです。どうも訪日外国人の観光ルートになっているらしく、ちょうど朝方団体のツアー中でした。

こうした博多の顔も海外にアピールできるといいかと思います。 (↓柳橋連合市場。確かに「食べる」ところが少ないので「すしざんまい」欲しいです)

ディレクター鐘江

今、「工業」×「旅」がアツい!?

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さて、間が空いてしまいました本HPの旅コラムですが、今日の話題は「工業」×「旅」がテーマです。
一番身近な「工業」×「旅」ですぐに頭に浮かぶのはやはり工場見学。
これから夏休みを迎えると家族旅行の一環として行事に盛り込んでいるファミリーは多いようです。

●ユニークな工場見学いろいろ
各社企業イメージ改善や商品アピールも含めて力を入れている工場見学。
定番は試飲コーナーも人気の醸造所見学。
先年のNHK朝ドラ「マッサン」で有名になった、ニッカウイスキー余市蒸留所(余市町)では工場設立当時の設備見学に合わせて、竹鶴政孝とリタが暮らした旧竹鶴邸も見ることができます。
銘酒の余韻に浸りながら、ドラマの感動もどうぞ。
また期間限定ですが人生の節目に自分でウイスキーを仕込める「マイウイスキー体験」もあります。気になる方はお問い合わせください。

ニッカウヰスキー余市蒸留所

また、ユニークな工場見学では茨城県大洗町のめんたいパーク。
辛子明太子といえば九州が有名ですが、ここは九州大手の明太子製造「かねふく」の工場。
ここでは明太子の製造工程を見学できると同時に、明太子の材料や歴史についても学べる「明太子のテーマパーク」です。
ここでの試食は、やっぱり明太子!明太子
好きには堪らないスポットです。

大洗めんたいパーク(写真:公式HPより)

●渋い工場に女子が押し寄せる?
岐阜県関市といえば言わずと知れた刃物の町。
ここには昔から日本刀の鍛錬をしてきた刀鍛冶が集まっており、現在も刃物の製造を行っています。これまでも関鍛冶伝承館で鎌倉時代から伝わる鍛冶の技術披露の一環として、日本刀鍛錬の特別公開を定期的を行っていたのですが、ここに近年なぜか刃物とは無関係な若い女性が詰めかけているとのことです。

それは「刀剣女子」。
ブラウザゲーム「刀剣乱舞(とうらぶ)」が爆発的人気となり、キャラクターに擬せられた実物の刀剣を見ようと各地の博物館やゆかりの刀鍛冶へファンが殺到する事態に。
東京・渋谷の刀剣博物館でも初心者向け講座が募集開始からすぐに満席となる事態となっています。

関の刃物イメージ

●「工業」×「旅」=きらめくアート?
同じく「工業」×「旅」で注目されているのが全国で企画されている「夜景鑑賞」。

夜も煌々とライトに照らされながら稼働し続ける工場を「アート」として紹介した写真集が人気となり、船を使って海上から海沿いの工業地帯の夜景を鑑賞するツアーが各地で開催。
東日本では、京浜運河沿いの工業地帯、千葉よりの京葉工業地帯、西日本では山口県宇部市、下関市などのツアーが人気です。

●「工業」×「旅」は新しい旅の始まり
近年JR各社の中で、JR九州の「ななつぼし」に代表される豪華寝台列車が人気ですが、この春JR東日本が運行を始めた「トランスイート四季島」もその一つ。
その「トランスイート四季島」の見学コースに新潟・燕市の銅器製造メーカー「玉川堂」が選ばれました。ここは「鎚起(ついき)銅器」と言われ職人が一枚の銅板からコツコツと金槌で叩いて成型する銅器で有名。

ある意味「究極の工場」です。

ここに「ものづくり」の原点を見学に訪れる観光客も数年前から増えてきており、2012年に年間700人程度だった見学者は2013年には約3倍の2000人に。近年は海外からの観光客も少なくない、ということです。
2016年に創業200年を数えた玉川堂。
2014年にニューヨークでのイベントを成功させて以来、海外への展開も積極的に考えています。
日本のものづくりから始まる旅はこれからもますます広がっていきそうです。

旅ブログー旅の始まりは「おのくん」

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<旅の始まりは「おのくん」>
先日、年明けまだ日も浅い冬の東北へ行ってきました。
目的は「おのくん」。
2011年3月の東日本大震災の時、津波で大きな被害を受けた東松島のキャラクターです。別にお役所のキャラクターではなく、被災者の主婦の方が集まって作り出したマスコットです。その誕生をご紹介しましょう。
<「おのくん」て誰?>
ある日、埼玉県からやってきたボランティアが宮城県東松島市小野駅前応急仮設住宅の自治会長の武田文子さんに、ある人形の作り方を教えました。
それがアメリカの家庭で作られている靴下で作った「ソックモンキー」でした。それがあまりにかわいいので、被災者の主婦が集まって、東松島へもっとお客を呼びたい、とにかく現金収入を得たい、という事で見よう見まねでソックモンキーを作ることになりました。
当初の名前は「がんばれ!のように力まないで、様々な震災の困難を「めんどくしぇ!」(現地の言葉で「面倒くさい」)精神で切り抜けていこう」ということで、長く「めんどくしぇ人形」と言われていたのですが、いろいろ案が出る中でこの場所、越前小野の「おの」をとって、「おのくん」と呼ばれることになりました。
これが「おのくん」の誕生となりました。姓は「めんどくせぇ」、名は「おのくん」。なんともまぁ。。

「おのくん」は、一足の靴下から作られる「ソックモンキー」と呼ばれるお人形。 作り方の基本は同じなのに、でも、ひとつひとつが個性的で、ちょっとずつ違った表情を見せてくれる。

「おのくん」は、一足の靴下から作られる「ソックモンキー」と呼ばれるお人形。
作り方の基本は同じなのに、でも、ひとつひとつが個性的で、ちょっとずつ違った表情を見せてくれる。(出典:宮城復興応援ブログココロプレス)

<広がる「おのくん」コミュニティ>
 おのくん、は通信販売やオーダーメードもしているのですが、元々東松島にお客さんを呼びたい、という主婦の願いから生まれたキャラクター。
また主婦たちもぼちぼち作っているので、通信販売は半年待ちとかになってしまうとか。そのおのくん、この頃は「おのくんと旅行に行ってきた」というのが流行らしく近頃は海外からの写真を投稿する人もいるのだとか。
おのくんファミリーも遠くに行くようになったものだねえ。

<「おのくん」に会いに仙台・石巻へ>
 そのおのくんのふるさと、陸前小野は仙台市から仙石線か石巻東北ラインで行きます。ちょうど松島海岸と石巻の中間です。
まずは仙台から石巻東北ラインに乗ります。この線は先の震災で石巻とともに海岸を走る仙石線が大きな被害を受け早急な復旧が難しいとき、石巻の復旧を助けるために東北本線から分岐して比較的被害が少なかった松島海岸駅以東を結んだものです。仙石線に入ると新しく造成された土地に新居が随時建設中なのに驚かされます。海側の地域では駅舎とともに街が壊滅し、大きく高台移転しての復興となったところが少なくありません。そしてここ陸前小野も例に漏れず大きな被害を出しました。
 陸前小野では新しくなった駅の東に「小野駅前応急仮設住宅」があり、ここでおのくんは生まれました。
近年復興計画から仮設住宅の閉鎖が発表され、交流の場が失われないようにと、現在駅前の駐車場奥に交流拠点「空の駅」が作られています。

<いよいよ「おのくん」にご対面です!>
 右手のドアから入ると壁一面に30匹くらいのおのくんがずらり。
どれも愛嬌があっていつまでも眺めていたい気持ちもあるのですが、そうするといよいよ帰れなくなってしまうので、最初に気に入ったものを買っていくのが良いでしょう。受験シーズンには滑り止めソックスで作った「滑らないおのくん」が人気なのだとか。
 首都圏からも多くのおのくん目当ての観光客が訪れる東松島。私のすぐ跡にも車で来て10体以上のおのくんを買って帰る家族連れを見ましたが、プレゼントでしょうか?私はここで長身でシックなおのくんと、カラフルで小さめのおのくんをチョイス。おのくんはサイズに関わらず1個1000円。こうしておのくんは我が家へやってくることになりました。
 一つ一つ手作りされるおのくん。どれも一つ一つ松島の主婦のみなさんの手作りです。シンプルなだけに味わい深い表情に癒されること間違い無しです。
この春、この世界で愛される小さなキャラクターに会いに出かけてはいかがですか?

旅ブログー春はいったいどこから?

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<「春を探して旅に出る」。あなたはどこへ?>

正月もあけて、春が待ち遠しい時期になると春を探しに旅に出る、的な文字が店頭やパンフレットにあふれて旅に誘います。
では春はいったいどこからくるのでしょうか?というお話です。

春というのは気候的には、冷たい大陸からの季節風が弱まって西からの暖かい風が吹くことから始まります。
昔から、「黄砂が春のたより」、というくらいで、「西から」というのが気候的な答えの一つでしょう。
(最近はPM2.5だよりか。。笑)
同時に春のおとずれは「花のたより」と呼べるでしょう。

<春を先導した「花旅」>

何の花に春を感じるかというのは人それぞれかもしれませんが、早い春をイメージするもので重宝されるのが「伊豆の河津桜」でしょう。
東京からも特急踊り子1本で行けるここは早めに花をつける河津桜と菜 の花のコントラストが3月には楽しむ事ができます。ちょうど2月上旬から3月上旬まで河津桜まつりが開催されています。
また鹿児島の池田湖の菜の花という人もいるかもしれません。
ここは南国指宿の気候から、1月には美しい菜の花畑を見ることができます。

出典)指宿観光ネット

出典)指宿観光ネット

川沿いに咲き乱れる河津桜

川沿いに咲き乱れる河津桜

河津さくら

河津さくら

<春は「味わう」もの>

春の魚や旬の食べ物が季節を運んでくるという人もいるでしょう。春の魚として有名な博多姪の浜の白魚漁は見ず温む3月から始まります。特に名物踊り食いから季節を感じる人もいるかもしれません。
さて、日本人は古来から何に春を感じてきたのでしょう。実は古代の春は北からやってくるものでした。

<古代の春は北からやってきた?>

東大寺に春を呼ぶ祭り。
東大寺のお水取りは若狭井のお水取りに始まります。その1ヶ月前の毎年3月2日、福井県の鵜の背では東大寺二月堂へのお水送りの儀式が行われるのですが、都の春はまさにここから始まる訳です。

※お水送りの送水神事は、神宮寺から山伏姿の行者や白装束の僧侶らを先頭に3,000人程の松明行列が、ほら貝の音とともに2km上流の鵜の瀬へ向かい、河原で護摩が焚かれた後、白装束の住職が祝詞を読み上げ、竹筒からお香水(こうずい)を遠敷川へ注ぎます。
 このお香水は10日かけて東大寺・二月堂の「若狭井」に届くといわれ、奈良のお水取りは3月12日に行われます。
お水送りの伝説:
 その昔、奈良で神様の会合があった時、若狭の神様である遠敷明神は釣りをしていて遅れてしまい、そのお詫びとして、本尊に供えるお香水を送る約束をしました。すると、奈良東大寺の二月堂の下から、白と黒の鵜が飛び立ち、きれいな水が湧き出したということです。その井戸は「若狭井」と名付けられています。(※出典:えーやん若狭の国)

福井の鵜の背から流された春の息吹はそのまま地下の龍神の道を伝って奈良吉野や遠くは熊野玉置神社まで送られると考えられてきました。なぜ福井が日本の春の出発点となったか、それは諸説あるのですが、福井が御食(みけつ)の国として大和の食を支えていたからとも言われます。
また、大仏建立の銅の精錬により、都の自然が荒れ果ててしまった時に、当時から冬でも彩り豊かな花をつける椿などの花が咲き、美しい水が豊かな福井・鵜の瀬を思い、「命の根源」を奈良に呼ぼうとしたのでは無いかとも言われています。
とすればやはり古代の都びとも食べ物の旬や花に季節を感じていたのかもしれません。
さて今年は、どこへ春を探しに行きましょうか?

旅ブログ-今年注目の<トリ旅>は?

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2017年が開けて早くも1月が過ぎようとしています。お正月から早速今年の「旅初め」に行かれた方も多いのではないでしょうか。
今年は「酉年」。バタバタ元気に立ち回れて大いに羽ばたける一年としたいところですが、新年一番、「酉の旅」とかけまして皆様、どう解きますでしょうか?今注目を浴びている「旅の酉」をいくつかご紹介しましょう。

●今年また日本を沸かせてくれる?黒い鳥
 一つは「八咫烏」。現在は日本サッカーチームのマークにも使われていますが、もともとは神武天皇の熊野遠征の際、先鋒をつとめたと言われる神の鳥(からす)で、足が3本あるのが特徴です。世界文化遺産として現在多くの外国人観光客を集める「熊野大社」の守り神であり、そのご神号・熊野起請文は八咫烏で文字が作られています。ではなぜその神の使いがサッカーチームのマークになっているか、ご存知ですか?

実は、ここ熊野出身の中村覚之助が中心となって日本サッカー倶楽部チームの立ち上げに尽力し、その志を受け継ぐ形でマークに取り入れた、ということです。現在、熊野古道資料館には関連の資料が展示されています。
日本サッカー協会のシンボルマークおよび日本代表エンブレムの意匠としても用いられ、ワールドカップ前の祈願祭では、日韓大会からサッカー協会が祈願をしていることでも有名です。

自社取材

熊野本宮大社<自社取材>

●各社CMでも引っ張りだこ?あの人の有力な家来の鳥
 また、携帯会社のCMなどの素材で再注目されている「桃太郎」。
日本史上有名な鳥として桃太郎がつれていた「雉」。
この桃太郎の鬼退治伝説、史実を反映させたものなのでは無いか、という説が古来より語られています。
例えば近年アートフェスティバルで国内外の注目を浴びた瀬戸内の島に鬼伝説で有名な「女木島」があります。
ここでは、桃太郎は第7代孝霊天皇天皇の第八皇子稚武彦命であり、その海賊征伐を描いたものが「桃太郎伝説」であり、雉は讃岐(香川県)鬼無地区(高松市北西部)「雉ヶ谷」の住人では無いか、との説が紹介されています。古来、「雉=木地」であったことから、木工を生業としていた「木地族」の人々だったのかもしれません。
現在もこの地は江戸時代から続く盆栽の産地で、香川県産の松の盆栽の約8割はここ鬼無のものだそうです。

ももたろさん一家

ももたろさん一家

●オオトリは、商売繁盛を運ぶあの鳥?
 また、日本各地で開かれる「酉の市」。毎年多くの参拝者を集める風物詩の一つです。
大きな熊手が名物ですが、あの「酉」は何の鳥か知っている方は少ないかもしれません。それはなんと白鳥。
酉の市が開かれる酉の日は征討の途中で病に倒れた悲劇の皇子・日本武尊の命日。その白鳥となって飛び去ったヤマトタケルにあやかり福徳を頂こうと、その戦勝祈願に武具として神前に立てかけられたと言われる熊手に縁起のいいものを付けて飾るようになったとのこと(諸説あり)。
酉の市、と言えば浅草鷲神社がとても有名ですが、大阪府堺市の大鳥大社、愛知県名古屋市の稲園山七寺など全国各地で行われておりその昔ながらの雰囲気を味わうには出かけて見るのが一番でしょう。

浅草 鷲神社『酉の市』

浅草 鷲神社『酉の市』

 さて、お気に入りの鳥は見つかりましたか?
なかなかケイソクが難しい世の中ですが、今年もケッコーな一年となりますように。

旅ブログー「日本遺産」をご存知ですか?

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★「日本遺産」をご存知ですか?
 旅行好きな方は「日本遺産」を知っておられる方も多いと思います。2015年に政府が「外国人旅行者向けに日本の歴史や文化について知ってもらうために選定されたテーマ群」で、2015年現在で全国各地で15件ものテーマが選定されています。
その中には日本の学校制度の確立期に重要な役割を果たした建築群である「近世日本の教育遺産群〜学ぶ心・礼節の根源〜」や、日本古来の文化である鯨漁の舞台となった地を選んだ「鯨とともに生きる」などがありますが、その一つが近年面白い展開を見せて注目を集めているのでご紹介します。

★軍港ロマンを感じる旅
 その一つとは「鎮守府 横須賀呉佐世保舞鶴〜日本近代化の躍動を体感できるまち〜」で、敦賀、佐世保、呉など日本各所に点在する旧日本海軍の軍港及びその関連施設を選定したもので、2015年に日本歴史遺産の選定を受けました。この中には軍旧港の史跡や建物群が含まれるのですが、その中に若い世代に注目を受けている場所をご紹介しましょう。
★今や要塞は空想の舞台
 それは沖合に浮かぶ旧日本軍の要塞・猿島砲台跡です。ここは江戸幕府が江戸湾の防衛拠点として幕末から整備、太平洋戦争時まで使用した要塞ですが、その朽ちかけて緑に包まれた様がアニメの舞台のようだ、との口コミが広がり若い世代の来島者が急増しています。2013年の来島者数は11万人。
2015年4月から入園料を徴収する有料公園として整備されましたが、人気はまだまだ上がりそうです。

東京湾要塞跡(猿島砲台跡)

東京湾要塞跡(猿島砲台跡)猿島砲台は、東京湾内湾への敵艦船の侵入阻止、併せて横須賀鎮守府、横須賀海軍工廠の存在する横須賀・長浦両軍港の防御を任務とした

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★戦艦もインターネットで人気に
 また、構成遺産に含まれないものの横須賀港の歴史を語るに欠かせない存在として、記念艦として展示されている戦艦三笠があります。
 戦艦三笠は、日露戦争当時、旧海軍の連合艦隊の旗艦で時の連合艦隊司令官・東郷平八郎が対馬沖でロシアのバルチック艦隊を破った「日本海海戦」で指揮を執ったことで有名です。退役後はダンスホールなど様々に転用されてきた三笠ですが、現在は当時の海鮮を知る貴重な資料であり、唯一の戦艦として明治期の艤装を再現されています。
艦上では、バルチック艦隊の激しい攻撃で穴があいた鉄板や当時の砲弾の模型、館長室の様子などを見学することができます。その臨場感あふれる船内の雰囲気そのままに、数年前、国民作家・司馬遼太郎の名作「坂の上の雲」がここを舞台に撮影されたことは記憶に新しいところです。

明治38年、日露戦争時の日本海海戦で活躍した戦艦「三笠」。

明治38年、日露戦争時の日本海海戦で活躍した戦艦「三笠」。

★これから「遺産」をどう広げていくか
 加えてインターネットの影響で若い世代への知名度が上がったこともあり、2015年入館者数は、51年ぶり過去最高の25万人を超える勢いとなり、現在では80歳代という旧海軍の元乗組員と10代、20代のインターネットで知ったファンとの交流という予期せぬ「ウルトラ世代交流」まで行われています。
 日本海海戦の開始にあたり、記念艦となったこの戦艦三笠の上で「皇国の興廃この一戦にあり」と宣した東郷平八郎に、こうした若者の戦跡人気はどう映るのでしょうか。

※写真はすべて横須賀写真ライブラリより。