斜めを行ってるというか、尖ったというか、そんな広告がありました。
近畿大学(通称近大)の学校広告です。
近年、近大さんはマグロの国内完全養殖や、うなぎの蒲焼の代用としての研究で、なまずの蒲焼きの開発で有名になりました。
ここ数年は年頭の所信表明として、全国紙に出しているそうです。
アタマの柔らかい大学、ということをPRしたいということらしいですが、
こんなお題目をいただけても、結構クライアント上層部がOKしないことが多いのが我々の業界。
弊社も結構尖った案を出すことは多々ありますが、自治体とかにはなかなか認められない。
となるとどうしても、セイフティで、安全な案を取ってしまう。
作り損だからやめとこう、どうせ通らないよ
そうなると考えの狭い檻みたいなところから抜け出させない、そんな感じになってしまい、他社案との差別もなくなってしまう。
しかし最近、上層部も若返ってきて、考えが変わってきたのでしょう。
今の正しい広告スタイルは、「広告ではなく、告広だ」、と呼ばれ始めています。
どういう意味かというと、まずPRして、それをニュースだけでなく、SNSで告げてもらう。
以前は、ただ広く告げるだけでよかったわけです。
ここが非常に重要なわけで、この意図からいうと近大さんのこの広告は大成功だったと言えます。
どこまで尖りすぎるかは、行きすぎないような歯止めが必要なことは言うまでもありませんが
考えの幅を広げ、とりあえずやってみる、の精神はどの業界でも同じだと思います。
私どもも負けずにエッジの効いたものを出し続けたいと思います。